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松葉及び松葉茶の主成分と効果について

執筆者 | 2022/05/24

松葉末エキス+還元型E-TEN配合サプリメント・松葉+TEN

こんにちは。サプリメントの製造・販売をしている株式会社ナックスです。今回は、松葉と松葉茶の主成分とそれぞれの効果について書いていきます。松葉には、豊富な種類の成分を含んでいます。松葉の葉の成分の紹介と還元型E-TENを組合せたことによっての研究データの紹介をさせていただきます。

松葉について

松葉と松ぼっくり

松の葉は、針のように細く、特殊な形をした葉となります。松の葉は、実に優れた薬効があります。漢方の古典で最古の薬物書「神農本草経」にも収録されています。不老長寿の象徴として親しまれてきました。特に高血圧の方におすすめとされ、血管を強くしてくれる効果があると言われます。最近では、たばこに含まれるニコチンを体外に排出する効果があるとされ、期待されています。

松葉に含まれる成分について

松葉茶

松葉は、アカマツかアブウラマツの針葉となります。アカマツの方が柔らかく風味も良いとされています。松葉の主成分は次の通りになります。ケルセチン、ビタミンB、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、クロロフィル、テルペン精油(αピネン)が主な成分となります。

ケルセチン

ケルセチンは、ポリフェノールの一種であり、主に野菜などに多く含まれている成分です。フラボノイドの中のフラボノール類に分類され、活性酸素を取り除く働きがあります。特にタマネギの皮には多くのケルセチンが含まれています。ケルセチンにルチノースとい糖が結合したものは、そばなどに多く含まれるルチンとなります。ケルセチンには、多くの効果が期待できます。ケルセチンが持つ抗酸化作用によって、活性酸素によるダメージを防ぎ、血流を改善する効果が期待できます。日本人女性を対象とした研究で、ケルセチンの摂取量が多くなるほど、血中コレステロール、悪玉(LDL)コレステロールが低くなることが示されています。また血糖値上昇を抑制する働きも知られていることから、高脂血症や糖尿病などの生活習慣予防に役立つと考えられています。その他にも動脈硬化を予防する効果、関節痛の症状を緩和する効果も期待できます。

ビタミンB群

ビタミンB群は、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を指します。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、一度にたくさん摂取しても、尿中に排泄されるため、コンスタントに摂取したい栄養素の一つです。ビタミンB群の主な働きは、エネルギー代謝の補酵素です。エネルギー源や身体の構成成分となる、糖質、脂質、たんぱく質だけを摂取しても、ビタミンB群が不足していると体内の代謝はスムーズに行われないため、パワーを発揮できないというリスクが発生する可能性があるのです。

鉄分

鉄分は、必須ミネラルのひとつで赤血球を構成する成分となり、全身の細胞や組織に酸素を運ぶ役割をしています。体内には、酸素を実際に運ぶ働きをしている機能鉄、機能鉄が不足した時のたに蓄えられている貯蔵鉄があります。鉄は、貧血の予防に重要な栄養素のため、積極的に摂取すべき成分となります。

カルシウム

カルシウムは人間の体では骨や歯を構成する必須ミネラルです。人体内に最も多く存在するミネラルで、体重の1~2%の比率を占めています。そのうち99%が骨や歯に存在しており、残りの1%は血液などの体液や筋肉、細胞に分布し、体の様々な機能を調整しています。

マグネシウム

マグネシウムは、体内で約300種類以上もの酵素の働きを助けるミネラルの一種です。カルシウムと密接な関わりがあり、骨の健康を維持する働きもあります。マグネシウムは、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝の働きに必要なミネラルです。

ビタミンA

ビタミンAとは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつで、目の健康維持や、皮膚を正常に保つ働きがあります。多く摂りすぎると肝臓に蓄積し、不調を起こす原因になります。カロテノイドは天然色素の一種で、このうち炭素と水素のみでできているものをカロテンといいます。
カロテンは体内に入ると、ビタミンAと同じ働きをする物質に変換されます。このようなビタミンAの前駆物質をプロビタミンAといい、カロテンにはβ-カロテン、α-カロテン、クリプトキサンチンなど約50種類ほどのプロビタミンAが知られています。野菜に含まれるカロテンのほとんどがβ-カロテンとなります。

ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。肌にハリを持たせ、シミを予防する美容効果や、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きをもちます。
ビタミンCは水溶性で摂りすぎによる過剰症の心配もないため、積極的に摂りたいビタミンとなります。

ビタミンK

ビタミンKは脂溶性のビタミンで、葉野菜や納豆に多く含まれます。血液の凝固に関わり、出血を止める働きがあることから「止血のビタミン」とも呼ばれています。また、ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着する際に必要なたんぱく質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも深く関わるビタミンとしても注目されています。

クロロフィル

葉緑素はクロロフィルとも呼ばれ、植物や藻類などに含まれる緑色の天然色素です。葉緑素は細胞内の葉緑体に存在し、光と水と空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成に不可欠な成分です。
葉緑素は植物の成分ですが、人間の血液の色素であるヘム(ヘモグロビンの中の中心構造)と似た構造をしており「緑の血液」といわれます。体内に摂取された葉緑素は、血液中で鉄と結合し、赤血球や筋肉のヘモグロビンなどの色素に変わります。また、農作物や乳製品・魚などの食品を介して人間の体内に取り込まれるダイオキシンや、有害ミネラルのカドミウムや鉛などの物質を吸着して排出させる解毒作用を持っています。血管内のコレステロールを吸着する働きがあるため、コレステロールを抑えて、血液の流れを良くする働きもあります。さらに葉緑素は、体内に吸収される細胞を活性化させる働きを持っているため、筋肉を維持、ケガや傷の治りを早くするほか、病的状態にある細胞を健康な状態にする薬理作用もあります。このように体内に取り入れられた葉緑素は、有害物質が体内で吸収されることを抑え、速やかに体外への排出を促して細胞を活性化させる働きを兼ね備えています。

テルペン精油(αピネン)

テルペンとは、植物の精油成分に含まれる成分です。特有の香りや苦みをもち、リラックスをさせる働きや血圧を下げる働きがあります。アロマセラピーや香水に多く利用されている身近な成分です。
モノテルペンの香り成分にはリラックス作用があります。レモンやオレンジなどの皮をむいたときにすっきりとした気分になるのは、テルペンの一種であるリモネンの香気成分が呼吸から体内に入り、脳内でリラックス時に発生するα波が出るためであるといわれています。
テルペン類の香りはアロマテラピー、香水などに広く使われています。その香り成分が神経系や免疫系などに働きかけ、ストレスの解消や心身のリラックスに効果があるといわれています。このように、テルペンには気持ちを落ち着かせリラックスさせる効果があります。また、高血圧を予防する効果や炎症を抑制する効果などもあります。

このように松の葉には、多くの成分が入っており多くの効果が期待できます。

松の葉の主成分の効果をより引き立たせる還元型E-TENについて

酸化還元電位測定試験から松の葉と還元型E-TENを組合せの時の機能性試験を行いました。

酸化還元電位とは

酸化還元電位(ORP)、物質が電子を奪いやすい環境(酸化しやすい環境)にあるか、電子を与えやすい環境(還元されやすい環境)にあるかを示す指数となります。プラス(+)で大きくなれば酸化力が強く、マイナス(-)で大きくなると還元力が強くなる。

  • pHにも影響するので、極端に高いからと言ってよいものではありません。
  • イオンの物質や電子のやり取りのし易さで決まる数値です。

還元:抗酸化作用、若返り、元気、健康 / 酸化:劣化、老化、疲労、病気
下記の図は、酸化及び還元のイメージ図となります。

林檎の酸化

イメージとして左側が還元(新鮮な状態のリンゴ)、右側が酸化(腐りかけた状態のリンゴ)となります。
下記の表は、実際の食品の酸化還元電位(ORP)となります。
日頃食べているものなどは、酸化還元電位(ORP)が低い結果となります。

酸化還元電位を示したグラフ

松葉エキス末と還元型E-TENを組合せた時の酸化還元電位測定結果

今回、試験に使用した原料は、下記の通りになります。

松葉エキス末

  • 福田龍株式会社の松葉乾燥エキス末使用
  • 基原 / アカマツの葉 
  • 産地 / 日本
  • 遺伝子組換え原材料 / 対象外

還元型E-TEN

貝殻、真珠の真珠層、造礁サンゴ、骨又は卵殻を乾燥して得られたカルシウム塩を主成分とするものを原料として、弊社ナックスの独自加工技術によりビタミン類などの抗酸化物質と同じ抗酸化作用及び還元力を持つ原料となります。

実験条件

下記の配合にて1時間後、7時間後、24時間後の酸化還元電位の測定を行いました。

  • 松葉エキス末(100%)1gに精製水100ml
  • 還元型E-TEN(100%)1gに精製水100ml
  • 松葉エキス末(50%)0.5g+還元型E-TEN(50%)0.5g+精製水100ml
  • 松葉エキス末(65%)0.65g+還元型E-TEN(35%)0.35g+精製水100ml

測定結果

下記の表はそれぞれの酸化還元電位の測定結果となります。(マイナスになればなるほど還元作用があります。)

0時間後1時間後7時間後24時間後
松葉エキス末216mV103mV98mV92mV
還元E-TEN216mV-132mV-140mV-134mV
松葉エキス末 50% + 還元型E-TEN 50%216mV-194mV-266mV-223mV
松葉エキス末 65% + 還元型E-TEN 35%216mV-125mV-196mV-80mV
松葉エキス末は、1時間後~24時後の数値は大きく変わらず100mV前後の結果となりました。還元型E-TENを加えることにより大きく数値が下がることがわかります。還元型E-TENを50%、35%加えることにより1時間後では、-194mV、-125mVという結果になりました。還元型E-TENを加えることによって吸収性や効果が期待できると考えられます。還元型E-TENを加えることで松葉エキス末の効果を早く引き出すことが期待できることがわかります。

まとめ

今回は、松の葉の成分について書きました。また、還元型E-TENを加えることによって松の葉の成分の効果を期待できることがわかりました。サプリメントの成分の良いところを引き出すには、組合せが重要となります。今後、色々なサプリメント成分と還元型E-TENの組合せの試験を行い、データを公開していきます。

加藤 寛士

加藤 寛士

株式会社ナックス 取締役・製品開発担当

()ナックス 2003 年 入社(設立) 自動車メーカー向け燃料電池用素材の研究・開発、電気自動 車・ハイブリッド自動車向け蓄電池用素材の研究・開発、多数のサプリメント用原料の開発及び応 用研究、抗酸化作用の反応機構の解明及び抗酸化作用物質の研究、サーチュイン遺伝子の仕組及びサーチュイン遺伝子の活性化についての研究、ミトコンドリア活性化物質の 開発に従事。

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